ピオロのメゾンは、シャンパーニュ地方の南部、ブルゴーニュにもほど近いコート・デ・バール地区にあります。5代目のローラン氏と妻のドミニクさん二人で造っていて、ブドウは全て手摘み。2005年から有機栽培を開始して、現在はロワールのビオディナミストとして有名なニコラジョリー氏と同じグループに所属し、ビオディナミ栽培も行っています。（オーガニックという点では2014年にエコ・セールの認定取得）所有する畑は10haほどの大きさです。そんな小さなシャンパーニュ・メゾンが注目されるようになったのは、醸造関係者などのワイン同業者によって構成されている審査員による≪コンクール・ヴィナリス≫において『PRIX DES VINALIES（プリ・デ・ヴィナリス）』という賞を獲得してからです。

1928年にウンベルト・カビッキオーリ氏が、この地の自然の恵みを生かした伝統的な味わいを一人でも多くの人に知ってほしいと願って設立したワイナリーです。カビッキオーリは「カビッキオーリ」と「パロヴィエ」の２つのブランドを所有し、ランブルスコには「カビッキオーリ」ブランドを使用し、ランブルスコ以外のスパークリングワインには「パロヴィエ」ブランドを使用しています。

アルティガ・フュステルは2002年、Marti Quir率いる、若いが多くの経験を持つワイン専門家の国際的なチームによって設立されました。スペインの偉大な資源の生産とマーケティングに新しい活気を吹き込むという希望を持ち、アルティガ・フュステルのチームは、コストパフォーマンスの良い、モダンなスペインワインを発展させる上で、消費者重視とシンプルさへのニューワールド的アプローチを取り入れることとなります。若く、比較的小規模の会社であるアルティガ・フュステルは、常に変化する市場の要求に迅速に対応する柔軟性と、我々のエゴは、消費者の満足と革新への献身を決して逸脱しないという事実から恩恵を受けています。

ビオディナミ農法を生んだ思想家、ルドルフ・シュタイナーに捧げるキュヴェ「レスプリ・ド・ルドルフ」でも知られる、サンセールの生産者です。ドメーヌの歴史は５代・200年にわたり、現在も使用する石造りのカーヴも２世紀前に造られたものです。ビオロジックへの転機は、1995年のある日の化学薬剤散布後、ヴァンサン自身が急性防除剤中毒で３日間、死の淵を彷徨った経験が大きなきっかけとなりました（同じ経験を持つ生産者は他国にも少なくないそうです）。また「ブドウ果汁は鎖のようなもの」と考え、醸造時はポンプの使用、清澄、濾過を一切行っていません。

ボノム氏のワイン造りのスタイルは、ぶどうの特徴をワインに活かすこと。各ぶどうにテロワールを反映させるために、ビオ農法や自然酵母、酸化防止剤の添加抑制、無ろ過にて醸造するという。現代のワイン造りは美味しく造るために、人の手が過度にかけられているので、人の手を極力かけず、ぶどう本来の味わいを十二分に活かすための方法がこのボノム氏のやり方。「テロワールが違うのだから、やはりできたぶどうの個性を尊重したいし、できるだけその土地のものを引き出してあげたい」とか。これぞナチュラルワインの醍醐味！その年にしか生まれない農産物のワインの姿が感じられます。

ヴェローナの西、20kmほどのところにあるソアーヴェ地区にそのアンセルミは居を構えています。当主のロベルト・アンセルミ氏は、法的に高収量が許され、凡庸なワインが多く醸されることの多いソアーヴェの名称を自身のラベルに使用することを好まず、1999年にDOC脱退を決意しました。（1999年以降、アンセルミのワインは全てIGT）父親の経営するカンティーナに1975年に加わって以来、常にロベルト氏はソアーヴェにおけるワイン造りの根本を覆し、革新的な造り手として世界中から高い評価を受けています。醸造においてもソアーヴェの発酵に初めて、フランス産オークの小樽を使用しました。

200年にも渡る歴史を誇るローゼン醸造所に大きな改革をもたらし、現在の名声を築いたのは、"リースリングの伝道師"と呼ばれる現オーナー、アーネスト・ローゼン氏でした。アーネスト氏のコンセプトは「飲む喜びの感じられるワイン」。接木をしていない樹齢50年以上の古木を使用、優良な粘板岩土壌の上に所在する畑に独自の格付けを行い"クリュ"の概念をしっかりと確立、収量を極限にまで減らし、最新の有機農法を取り入れるなど、新旧のアイディア・技術を結集。そうした彼のワインづくりに対する姿勢は、世界各国から絶大な支持を得ています。

マルカートは1904年にソアーヴェ北東のロンカ村で創業しました。オーナーは1963年生まれの醸造家ジャンニ・テッサーリ氏。現在は妻のアンナ・マリア氏、そして娘のヴァレリアとアリスの協力の元、ワイン造りに勤しんでいます。素材である健全な葡萄を通して、畑ごとのテロワールを削り出す作業を彫刻に例えます。畑のどのような土壌にどの品種を植えるか、その仕立て方、選定、育て方など、彼は葡萄の樹が成長する前に既にそのイメージが先にあるそうです。そして絶対なる確信の元に収穫される葡萄からジャンニ氏はテロワールの姿を削り出していきます。メインの土壌は古カルヴァリーナ火山の源が風化して砕けた玄武岩で、典型的な火山性土壌です。

琵琶湖の南、紅葉で有名な滋賀県東近江（旧永源寺町）は、四季それぞれに豊かな自然が楽しめる美しい土地です。そこに「にごりワイン」の専門メーカー「ヒトミワイナリー」があります。ヒトミワイナリーの創設者・図師禮三（ズシ レイゾウ）は、1984年、60歳を機にアパレルメーカー（日登美株式会社）の社長から会長となり、本当に自分のやりたいことをやろうと決意。大のワイン好きだったことから、独自のワイン作りをしたいと思い立ち、全くのゼロからのスタートで自社農園の葡萄畑やワイナリーまで作ってしまいました。3年間の試験醸造期間を終えて、1991年にヒトミワイナリーが正式にオープンしました。

ドイツの黒い森（シュヴァルツヴァルド）とアルザス（フランス）のヴォゲーゼン山脈の間にあるサイザーストゥールと言う小さな大昔の火山の麓に位置するワイナリー。ワイン造りには最適の気候と土壌に恵まれているお陰で、何世紀も昔からブドウの木が植えられています。ブドウ、野菜全てを厳しい有機栽培（バイオ）の基準に従って栽培しています。搾りたてのジュースは遠心分離機にかけず自然の重力によってオリを取り除きます。そして熱を加えたり培養した酵母を足すことなく、ワイン畑で自然発生した酵母だけで醗酵しています。

リゾートアイランドとして有名なハワイ……その中の一つ、うっそうと茂る緑、深い渓谷といくつもの滝など、素晴らしい自然を育むカウアイ島。その美しい浜辺で、描かれた一枚の画、それがこのエチケットです。アーティストでサーファーのユカリシャスさんが「地球に存在する全ての自然。ハワイの海の守り神であるホヌ（ハワイ語で亀の意）、島の女神。太陽が昇り、光が海を輝かせ、そして雨は山の命に潤いを運び、海へと流れる。雨の後には幸福の虹が。全ての命はめぐりめぐる」と、自然の中で感じた想いに身を任せ描いたのがこの作品です。

1956年にサンテロ兄弟社として創立されたサンテロ社は現在、最新技術と品質分析研究所を備えた醸造所と優れた人材を持って、年間総生産2000万本ものワインを生産する大会社へと発展しました。蔵では自社ブドウ以外にも代々信頼のおけるブドウ栽培農家と契約を結び、他が果汁の状態でブドウを購入している傍らで、コスト高になっても選別された良質のブドウのみを栽培農家から収穫後直ぐにサンテロの醸造所へ運ばせるといった徹底した管理のもと造られています。

ジョセフ・ロッシュはブルゴーニュで1832年に創設された歴史ある優良な生産者で、指折りの規模と高品質を兼ね備えたネゴシアンでもあります。100軒あまりの契約栽培農家や醸造所に対し、5人の専属醸造技術者がきめ細やかな技術指導や機材援助などを行い、毎年安定した高品質のワインを世界各地に送り出しています。このような地道な努力と鋭い選定眼により造り出されたワインの素晴らしさを、現地の味わいをそのままに、劣化させることが無いように、徹底的に品質管理に拘り、日本の皆様へお届けいたします。

ジャンニ・カノーニカが1983年より始めたワイナリー。1.7ヘクタール（うち1.5haがネッビオーロ、0.2haがバルベーラ）の畑を持ち、3種類のワインを生産するが、彼自身が納得しない年のワインは自らボトリングせず、桶売りしてしまう。畑ではボルドー液以外の一切の薬液を使用せず、ワイナリーでもボトリング時にごく少量使用される二酸化硫黄以外、何も添加される事がない。伝統的なバローロのスタイルである長期間のマセレーションを実践、大樽での熟成の後、ノンフィルターでボトリングを行う。ジャコモ コンテルノのジョヴァンニ コンテルノ、ジュゼッペ リナルディなど、偉大なバローロ生産者達とも交流が深く、あのグラデナーをして、"最良のバローロの造り手"と言わしめた人物です。

メドックの格付けの見直しが行われることがあれば確実に3級以上に上がってくるのではないかと言われているシャトーです。フランス国内での評価が高く、ほとんどが国内で消費されてしまうため日本での知名度は高くなく、知る人ぞ知る、通好みのワインとして愛されています。昔ながらの製法を守り、骨格のしっかりとした、それでいて非常にエレガントなワインを造り続けているシャトーです。

オーヴェルニュ地方はフランスのなかでは珍しい変化に富んだ地形になります。日本でもおなじみのミネラルウォーター「Volvic」の水源地です。彼の畑はそのシャトー・ゲ村の標高350mの場所に6haを所有しています。ここは中央山塊のひとつ、ピュイ・ド・ドーム山群にあたり、土壌はこの地区特有の水蒸気爆発によるマグマの噴出で生じたペペライトを含んだ玄武岩が中心になります。このような火成岩質の土壌に、「力強く、長熟が可能」と言われるこの地方の主要葡萄品種、「ガメイ・ドーヴェルニュ」種は好相性です。日本ではまだあまり知られていない、「火成岩質」の土壌で造られた、ガメイ・ドーヴェルニュ種の魅力を、強く感じさせることのできる生産者の一人です。

イタリア自然派を代表する一人として知られるアンジョリーノ・マウレは、ワイン生産の盛んなヴェネト州ガンベッラーラ（ソアーヴェの隣の生産地域）で生まれ育ちました。マウレ家は、その土地にありながらブドウやワイン生産に携わらない家庭でしたが、アンジョリーノは若い頃から自らワインを造ることに憧れを抱いていました。畑は"無施肥"による有機農法を実践し、数年前から一部の畑でビオディナミ農法も試し始め、収量制限を行ったブドウから凝縮度の高いワインを生産しています。醸造は、野生酵母のみを使用し、醸造中最も微生物汚染の危険性があるブドウの圧搾時や樽の移し換えのときにもSO2は添加しません。

ドメーヌは、コート・デュ・ローヌ南部に隣接しガードン河を境とする固有なエリア、コスティエール・ド・ニームにあります。1999年よりコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ・シニャルグとコスティエール・ド・ニームの二種のワインを造っており、オーナーであるフレデリック・ヴァンサンはリュットレゾネによる栽培を重んじ、テロワールの価値向上に努めています。

カザーレ・デル・モルフェッラートのブドウ畑10haを含む40haの所有地で肉牛を飼い、与える餌もすべて自分で生産したものを使用、わらと牛糞で堆肥を作って畑に返すという、完全循環型のビオディナミ農法を30年以上に渡って実践しています。ワイナリーでは、ごく少量の二酸化硫黄以外の薬剤は一切使用しません。ブレッツァはイタリアで一番最初にデメター（バイオダイナミック農法の認証団体）の認証を受けた造り手です。7haの畑から収穫されたバルベーラ。フリーラン果汁（破砕して自然に流出してくる果汁）を使用して大樽にて12ヶ月間熟成されます。

マルカートは1904年にソアーヴェ北東のロンカ村で創業しました。オーナーは1963年生まれの醸造家ジャンニ・テッサーリ氏。現在は妻のアンナ・マリア氏、そして娘のヴァレリアとアリスの協力の元、ワイン造りに勤しんでいます。素材である健全な葡萄を通して、畑ごとのテロワールを削り出す作業を彫刻に例えます。畑のどのような土壌にどの品種を植えるか、その仕立て方、選定、育て方など、彼は葡萄の樹が成長する前に既にそのイメージが先にあるそうです。そして絶対なる確信の元に収穫される葡萄からジャンニ氏はテロワールの姿を削り出していきます。メインの土壌は古カルヴァリーナ火山の源が風化して砕けた玄武岩で、典型的な火山性土壌です。

優れた土壌を持ち日照に恵まれ、個性的なブドウ品種のあるプーリア。ブドウ栽培の条件は揃っていますが、品質志向の高い造り手が少ない地域です。ヴァッレ・デッラッソは、この地で古くから有機栽培を実践してきたヴァローネ家のワイナリーで、97年から元詰を始め素晴らしいワインを造っています。2004年に有機栽培認証を受けています。

スペインの原産地呼称が認められた、最も古い地区のひとつDOフミーリャにあります。この地区は非常に標高が高いため（海抜825ｍ）、日中は日照量が多く夜間はかなり気温が低くなります。この気温差がブドウの成長にとっては好条件となり、良質なワインが生まれます。このワインを構成する主要品種の「モナストレル」は、フランスでは「ムールヴェードル」とも呼ばれている品種です。

ドメーニレ・サハティーニは2003年に女性醸造家のアウレリア・ヴィシネスク氏によって創業されました。ワイナリーと畑はムンテニア地方のデアル・マーレ地区の中央にあるミジル村近郊にあり、畑は全部で82haを所有。ここはカルパティア山脈の南の斜面にあたり、コート・デュ・ローヌ地方と同緯度、ブルゴーニュ地方と同気候で、雨は少なく朝晩の温度差が激しいのが特徴。葡萄の品質の良さで知られています。アウレリア氏の哲学はテロワールに強く影響を受けた葡萄を使いかつ、品種そのものの個性をしっかりと反映させることです。また環境に敬意を払い、最小限の人の介入で自然に近いブドウ栽培に努めています。

ジョセフ・ロッシュはブルゴーニュで1832年に創設された歴史ある優良な生産者で、指折りの規模と高品質を兼ね備えたネゴシアンでもあります。100軒あまりの契約栽培農家や醸造所に対し5人の専属醸造技術者がきめ細やかな技術指導や機材援助などを行い、毎年安定した高品質のワインを世界各地に送り出しています。このような地道な努力と鋭い選定眼により造り出されたワインの素晴らしさを、現地の味わいをそのままに、劣化させることが無いように、徹底的に品質管理に拘り、日本の皆様へお届けいたします。

ローマ在住のガエターノ・ガルガノ氏は、もともとシチリアのパレルモとアグリジェントの間にある町パラッツォ・アドリアーノ（ニューシネマパラダイスの撮影地にもなりました）の出身。そこでガルガノ一家は、小麦の栽培と家畜の放牧をしていたのですが、この土地には500年以上に渡るブドウ栽培の歴史もあり、質の高いブドウができると考えたガエターノ、2010年に5ヘクタールの畑にカタラット、ペッリコーネ（ピニャテッロの別の呼び名）、ネロ・ダーヴォラを植え、2012年に初収穫をします。今回入荷したプラルアールは、カタラットを2週間以上皮ごと醸したワインで、プラルアールはアルバニア南部で話されている方言で"黄金色の"を意味し、カタラットの正式名称がカタラット・ドラート（ドラートとはイタリア語で黄金色の意）であることから付けられた名前になります。

シエラ・フットヒルズに静かに横たわる歴史的なゴールドラッシュの町マーフィーで代々ブドウ栽培を行ってきた栽培農家が産み出すとっておきのワイン。アイアンストーン・ヴィンヤーズは自然環境に優しいサステーナブル農法を実践し、自社畑で良質なブドウを栽培。コストパフォーマンスに富んだ果実味豊かなワインを産み出し世界のワインファンの心を捕らえてきました。2011年にはその高いブドウの品質が認められ、カリフォルニア、ワイン用ブドウ栽培家協会の最高の栄誉である"最優秀栽培農家賞"を受賞しました。この高い品質のブドウがアイアンストーンのワインをカリフォルニアを代表するブランドまでに成長させたと言っても過言ではありません。

世界の貴腐ワイン界において、長年最高峰の座を守り続けているギロー家。1855年に格付け1級に昇格して以来の歴史は長いですが、その裏には劇的な大改革が行われていたのでした。その一つと言える事が厳しい選果です。確かな目を持つ者だけが手を添えられる、熟した果実の摘み取り。以来品質は目覚ましく向上していきました。また、2011年vintageからは、格付け1級シャトーの中で初のビオロジックを取得するという快挙も成し遂げ、10年越しの想いを実らせ100%有機栽培となりました。 自然への尊敬の念を決して失うことなく伝統を培ってきた彼らですが、今後の活動としては「ありのままの自然環境」に戻していきたいという目標を掲げ、穂木の取り方など様々な試みを新たに始めています。